簡単~・手間いらず~・便利~ウクライナ迄
コロナの嵐にさらされているここ2~3年、「お家で出来る簡単レシピ」とか、「手間いらず・簡単調理」とかいうフレーズを耳にするようになりました。確かに調味料や材料を足すだけで逸品が簡単にどなたでも作れる便利な世の中になりました。しかし、その代わりに失われてしまったことがある事に、皆様は気付かれましたでしょうか。いわゆるレトルトでは味わえないオリジナリティのある家庭の味です。それは、優れた料理本もレシピも無い時代、「ちょっとうちのかあさんの煮物は味が濃いんだよ」とか「うちのカレーのジャガイモはデカすぎるんだよ」なんていうある意味見た目は悪くても「記憶に残る」一手間掛けた料理です。私は日々、皆様にお出しする料理を作っておりますが、お客様からお代を頂戴する料理であれば、お家ではされない手間を、一手・二手とかけて当たり前と思っております。是非おうちの中でも、おかずを食べられる大切なご家族のために、あるいはご自分の健康のために、安全な食材でご自分の味覚を試しながら、一手間一工夫をされて、お料理に挑戦してみて下さい。
簡単な事が、手間を掛けないことが、決して100%優れたことでは無いことをお忘れになりませんよう、お願い申し上げます。
追伸:ウクライナの方達に今、たった一人で何が出来るのかと考えた時、以前から「国境なき医師団」へのマンスリーサポートに重ねて、ウクライナの方々への追加支援を致しました。今「国境なき~」の日本のトップは、久留宮先生というとってもご立派な方でいらっしゃいます。ひょっとしたご縁で、御世話になりました。ご本人の談話の中で、「僕たちが直面している現場は、常に医療崩壊で、それが普通なのだ」とも、「芸術は時として薬になる」とも仰ってました。絵描きの私に出来る事、これからも考えてまいります。皆様もどうか、現場で頑張って見える方々へのご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。